ウレタン(PU)シートについて
塩ビ(PVC)シートと並び、ハイビックスの高周波溶着加工で使われる代表的な素材です。
ポリウレタン(PU)は別名ウレタンゴムとも呼ばれ、ゴムのように柔らかく抗張力(引張り強度)や耐摩耗性、弾性、耐油性に優れています。
ゴムは大きく分類すると天然の樹液から作られる天然ゴムと、分子の重合によってつくられる合成ゴムに2分されますが、ポリウレタン(PU)は数ある合成ゴムの種類のうち、JIS規格上Uグループという部類に属す素材(主鎖に炭素と酸素・窒素をもつゴム)です。
一般の合成ゴムに比べ耐熱性や耐水性は劣るものの、用途は非常に広く、様々な工業製品に使用されています。
ポリウレタン(PU)は特性を活かしてスポーツシューズの靴底や、伸縮性のある衣類に使われています。
他にも発泡材を加えてフォーム状(ウレタンフォーム)を形成し、防熱・防音材として家や自動車に利用されています。
弊社では塩ビシート同様に、シート状に成型されたウレタンシートを使用し高周波ウェルダー加工を行います。
ウレタン素材の柔らかく高い抗張力を用いれば、製品内に高い内圧を加えてもシートが追従し、空気製品として頻繁に行われる膨張・収縮にも優れた性能を発揮し、壊れにくい製品を作ることができます。
人の荷重が大きく掛かるクッションや、産業資材など強い圧力を必要とする製品などには、主にこのウレタンシートを活用しています。
またウレタンシートは伸びのある材料の特性から、介護用途や医療現場でも多く使用されており、その信頼性は高く評価されています。
↑弊社製品のcuraria ハンドリリースは手指の拘縮予防のため、膨らませた製品を手で握って使用する際の膨張・収縮に対して、PU生地の特性を生かした製品となっております。
50年ほど前より自動車のシートに内蔵型のランバーサポートの材料としていち早く弊社ではウレタンシートの加工を始めました。
材料自体がゴムのように高い抗張力を持ち、製品の膨縮に耐える特性を生かすことで長く使用できるメリットがあります。
ただしウレタンシートのゴムのような特性も、身近にある輪ゴムを引っ張り続けたらとある箇所から切れてしまう様に材料が破壊される限界値がありますので、用途や使用条件に合わせてご提案をさせて頂きます。
製品開発時にご提案ができるのも弊社の強みの1つです。
ぜひお気軽にご相談ください。
会社HP内にある材料についての紹介ページです。
溶着できる材料について
塩ビ(PVC)シートのコラムです。
塩ビ(PVC)シートについて