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かまくら製造用バルーン「かまくらくん」について

かまくらくんとは

かまくらくんは、かまくらを簡単に作ることができるエアバッグです。

製品の特長は、

・かまくらが最短1時間でつくれます。

・均一な大きさのかまくらが何個でもつくれます。

・かまくらを3STEPで簡単に完成できます。

と、なります。

従来のかまくらづくりではかまくらの中に人が入る空間を作るため、雪を掘り出す作業がとても大変で時間と労働力が多く掛かっていましたが、かまくらくんを使用し掘り出す空間をバルーンが確保してくれることで、2m以上の大きいかまくらを通常の1/10ほどの時間で作ることが可能になりました。

製品は開発当初から長野県飯山市のかまくら祭りにも使用され、街の活性化や積雪地帯の冬のイベントに役立っています。

 

製品仕様について

≪形状≫

綺麗なかまくらをつくるために剛性を保ちつつ、外観のアーチ形状にこだわりました。

≪素材≫

製品全体を剛性のある生地が覆い、製品内部には特殊なエアバッグ構造を備えることで高い耐久性を実現しました。かまくらづくりの際に天井に人と雪が乗っても問題ありません。

≪サイズ≫

1800・2000サイズの2サイズ展開があり、作りたいかまくらの大きさに合わせて選択できます。使用時は設置場所ごとに簡単に移動させることができて、使用後は折りたたむことで小さく保管できます。

≪同梱品≫

エアバッグ本体のみの販売となるため、かまくらづくりの際には以下のものを用意して頂く必要があります。

1.ブロワー(吸気・脱気ができるもの)

 製品を膨らませる時間を短縮したい場合は、2~3台ご用意頂くことをおすすめします。

2.除雪機

 雪をかけるために使用します。

3.スコップ

 入口を作るためと、かまくらの形を整えるために使用します。

4.はしご

 雪を積み上げた後、かまくらの天井から上り下りする際に使用します。

使い方について

かまくらくんの使用方法は大きく3STEPに分かれており、

1.空気を入れて膨らませる

2.設置場所に配置して雪を積み上げる

3.積み上げた後、製品をしぼませて引き抜いたら完成

と、なります。

それぞれの工程で綺麗に作るためのポイントがあるので、製品を長年使用頂いている長野県飯山市のかまくら応援隊の方々の作り方を参考にしてご説明します。

 

かまくらくんを使用した動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=hAzCsHfsDKw&t=6s

 

≪かまくらの作り方(長野県飯山市の作り方を参考)≫

1.かまくらを作りたい場所に膨らませた製品を設置する

※バルブが付いている面が入口となるので、入口の位置も考慮し設置してください。

※製品は空気を入れると軽く転がりやすいので棒などで固定することをお勧めします。

※雪をかけた後に入口の場所を見失わないよう、あらかじめ地面に目印を設置しておいてください。

2.除雪機を使用し、製品の足元から雪をかける

※壁の厚みが70~80cm程度になるよう雪の量を調節してください。(大体成人男性の足で2歩半ほどが目安)

3.かけた雪を足で踏み固める

4.スコップを使用して踏み固めた雪の表面を整える

5.2~4の作業を繰り返し、てっぺんまで雪を積み上げる

6.バルブのある場所に縦1m程の穴をあけて入口をつくる

7.6で作った入口から製品本体にあるバルブの根本側の蓋を全て開放し、空気が抜けるまで待つ

8.空気が抜けたら入口から製品を引っ張り出して完成

 

長野県飯山市では、かまくらづくりのプロ集団「かまくら応援隊」と一緒にかまくらづくりツアーを体験することができます。以下の詳細からぜひ興味のある方はご覧ください。

2023/1/16 毎年好評!かまくら応援隊と一緒に、かまくら作りを体験するツアーが行われました。

→ https://kamakuranosato.net/taikentour/

かまくら応援隊の詳細について

→ https://kamakuranosato.net/kamakuraouentai/

開発背景

製品は現在も使用頂いてる長野県飯山市から問い合わせがあり開発がスタートしました

過去に当社が製造していたカヌーやボートの設計者と当社の開発者が協力し形状から素材の組み合わせを考え現在の形状となりました。

ただ当時はかまくらの作り手も少なくなくそれほど問い合わせがなかったことや、当社でも社員が代替わりし一度は製造方法を知るものがいない製品となりましたが、2006年に飯山市でかまくらを作られているかまくら応援隊の方々からかまくらくんが壊れてしまいなんとかもう1つ作って欲しいと熱いオファーもあって、飯山市から製品を1つ譲り受けて分解し構造を再現することで再度かまくらくんを製造することができました。

今では町おこしとしてかまくら作りのイベントも増え、かまくら作りの担い手も徐々に高齢化してきていることでお問合せの声も増えてきており、最近ではANAの国内線の機内で見れる映像にも紹介されているようです。

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